「ラボ」は専門家のお話をきっかけに参加者がそれぞれの問題意識に応じて自由に交流を深める場所です。異分野交流もよし、ゲストの専門家に無邪気な質問を浴びせるもよし、お酒を片手に知的な世界を広げてみませんか？

人の心が変わる瞬間
ディケンズの『クリスマス・キャロル』考

「三つ子の魂百まで」と言いますが、人間の心はかくも頑ななものか、というのがよくある感覚かもしれません。そうした感覚からすると、ディケンズの『クリスマス・キャロル』の中で老獪な守銭奴のスクルージが一転して善行に目覚める姿など、ファタジーに他ならないでしょう。しかし、人が心を改める瞬間はディケンズにとって真摯な検討に値する問題でした。それはどのように作品に表れているでしょうか？スクルージの心の変化がもたらされた状況について、作品をつぶさに読み解きながら考えてみたいと思います。

ゲスト　宮澤優樹（みやざわゆうき）氏　　金沢大学　人文学類　専任講師

プロフィール
1988年　北海道稚内市生まれ
2012年　北海道大学文学部卒業
2012年　医療機関に勤務（2014年3月まで）
2016年　北海道大学大学院文学研究科　修士課程修了
2017年　北海学園大学非常勤講師（2019年3月まで）
2018年　日本学術振興会特別研究員（2019年3月まで）
2019年　北海道大学大学院文学研究科　博士後期課程修了
2019年　金沢大学人文学類専任講師（現在に至る）

専門は英米文学。アメリカの作家ヘンリー・ジェイムズとイーディス・ウォートンの幽霊物語についての大学院での研究を出発点として、英米の作家について幅広く調査している。これまでにジェイムズとウォートンをはじめフラナリー・オコナーやトルーマン・カポーティなどについて発表している。ウォートンの冬物語『イーサン・フロム』の翻訳を2023年内に白水社より刊行予定。

日時　　　8月19日(土)　18:30開演　20：30終了
場所　　　IRORI　(石巻市中央2丁目10-2　新田屋ビル1階)
参加費　　1500円　(軽食とドリンク1杯付き)
申し込み　takashi.pingju@gmail.com
0225-94-4442 平居（19:00-21：00）
主催　　　坂田隆（石巻専修大学）、平居高志（石巻工業高校）